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サーブは、6月7日から4日間にわたり、創業60周年記念式典を開催した。自動車メーカーとしての創業60周年を祝福するため、世界中のサーブファンやサーブオーナーがスウェーデンの街、トロールハッタンに集結。開催期間中、各種イベントや祭典が行われた。6月10日には、サーブ創業後の初代モデルから 60年を経た最新モデルに至るまで、歴代のサーブ車の数々がサーブ・カー・ミュージアム前に勢揃いした。
1947年、サーブは航空機メーカーとしてのみ、その名を知られていた。SAAB(サーブ)という名称は、「Svenska Aeroplan Aktiebolaget AB/Swedish Aircraft Company Limited(スウェーデン航空機株式会社)」を略したものである。初代モデルとして誕生したサーブ92は、無駄を省いた合理的なデザインで、当時としては革新的なエンジニアリング技術を特徴とし、他車とは一線を画すものであった。デザインや技術が特徴的であった理由は、それらが当時の自動車デザイン技術の英知によって生まれたのではなく、航空機エンジニアチームの発想によるものであったからである。
それから時が経ち、サーブは、これまでに400万台以上の車を世に送り出してきた。そして今日、世界60カ国を超える地域で販売を行い、サーブ生誕の地、トロールハッタンに世界中からファンが集結するようなグローバルなプレミアムカーブランドへと成長した。戦後、自動車業界は大きな変遷を遂げたが、サーブ 92の根底に流れる革新的かつ個性的な思考を大切にするスピリットは、創業当時と変わることなく、現代の商品づくりに活かされている。
スカンジナビア半島の文化と、航空機メーカーをルーツとするユニークな伝統から次々と編み出されてきた独特の視点。他社に先駆ける形で、高水準のカーセーフティやドライバーのエルゴノミクス(人間工学)を実現、環境責任を果たす車づくりで先導的な役割を果たしてきたブランド、それがサーブなのである。そしてもちろん、ターボチャージャー技術の導入など、優れたエンジンパフォーマンスをいち早く実現したのもサーブである。
今日、多くの自動車メーカーが、サーブの後を追うようにターボチャージャー技術を導入しているが、サーブは再び「Moved the goal posts(ゴールポストを動かす)」という発想のもと、今度は革新的なバイオパワー技術の導入に乗り出した。ターボチャージャーの可能性を拡げ、より優れたパフォーマンスを実現すると同時に、E85(バイオエタノール85%、ガソリン15%)燃料を使用することにより、化石燃料の使用で発生するCO2の排出量を大幅に削減しようという同技術で業界をリードするサーブは、欧州で台頭する「フレキシ・フューエル車」市場の最先端に位置している。
ターボチャージャーは、「less is more(シンプルなほど、より豊かである)」という北欧マインドを如実に表した技術といえる。エネルギー節約と低燃費実現の必要性がかつてなく高まっている今の時代において、このターボチャージャー技術は、サーブ発展の要となる技術として今後も進化し続けるだろう。
創業60周年の記念式典には3万人以上が出席し、独特のブランドを創り上げてきたサーブの関係者や車両、およびサーブに関連するこれまでの出来事などを祝福した。サーブの誇りは独特性であり、こうした個性的な思考が今後60年にかけて継承されていくであろうことを考えると、非常に興味深いところである。
サーブ創業60周年記念式典に関する詳しい情報については、www.saabfestival.seにて公開中。
以上
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