プレスリリース
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2006.03.16
サーブ・エアロX、米オートウィーク誌の2006年ジュネーブ「ベスト・オブ・ショー」に



- ミシガン州デトロイト発 -
2月28日にジュネーブ・モーターショーのプレス・デーにおいて世界デビューを果たしたサーブ・エアロX・コンセプトカーが、オートウィーク誌の編集者による「ベスト・オブ・ショー」に選出された。オートウィーク誌は、デトロイトのCrain Commun ications社が発刊する業界紙オートモーティブ・ニュースの姉妹誌で、北米の自動車エンスージアスト達に高く評価されている。

サーブ・オートモーティブの米国ゼネラル・マネージャーであるジャイ・スペンシアンは、「このようにオートウィーク誌のエキスパートにより認められたことは非常に喜ばしい。エアロXがジュネーブで世界中の報道関係者と来場者から受けた歓迎は、われわれの最も楽観的な予測をも超えるものだった。サーブの60年近い自動車メーカーとしての歴史の中で、エアロXは他のどのモデルよりも、盛大かつ好意的な反応をもって迎えられた。その理由は、エアロXが、サーブ・ブランドが将来のさらなる発展のための非常に大きな可能性を持つことをはっきり示したことにある」と語った。

4月12日にニューヨーク国際自動車ショーのプレス・デーにおいて北米デビューをはたすエアロXは、サーブが作る航空機の力強さと、そのスカンジナビアン・スタイルイをルーツとしながら、パフォーマンスカーのデザインにおける独創的な主張を創りあげた。この、サーブにおける今後のデザインの方向性を探る研究から生まれた革新的な機能と性能は、将来のサーブ車にインスピレーションを与える、より新しい表現方法を予見させる。

サーブに対する我々の期待に違わず、この2シーター・スポーツ・クーペは、自動車デザインの常識を内と外の両面からうち破った。まず、ドアもピラー類もないことに気付く。これはサーブ・エアロXが、ジェット戦闘機のようなコックピット・キャノピーを採用しているためだ。このキャノピーは、エアロXのパイロットに、180度の視界と、地面すれすれに位置するキャビンへの乗り降りのしやすさを提供している。サーブ・エアロXは全輪駆動で、これに推進力を供給する強力なエンジンにも特徴がある。エアロXの400ps(298 kW)ツインターボ、バイオパワーV6エンジンの燃料は、CO 2フリーで環境に優しく、持続可能なエネルギー源である100%エタノールだ。この先進的なエンジンの「グリーン・パワー」は、サーブの「信頼できるパフォーマンス」に新たな意味を持たせる。

コックピット内部においても、サーブ・エアロXは、従来のダイヤルやスイッチの類を一切なくし、クリーンなスカンジナビア・デザインを新たな次元に昇華させた。そして、サーブは、スウェーデンのガラス工芸と精密機器の技術を応用し、ガラスのような質感のアクリル製‘クリアゾーン’に、様々な情報を3Dイメージで表示してみせた。

ボディ内外のすべての照明にはLEDが採用されている。技術の進歩がもたらしたこの小さな部品を自在に活用することで、エアロXのデザインチームは新たな設計の自由度を手にした。LEDは、今後のサーブ車においても多用されるようになるだろう。

重量を抑えるのに有利なカーボンファイバー製のボディ、軽量なパワートレイン、電子制御サスペンション、そして全輪駆動システムは、サーブ・エアロXに、そのスタイルに見合うハイレベルなパフォーマンスを約束し、エキサイティングなドライビング・カーとしての性格を与えている。コンピューター・シミュレーションによると、エアロXの0~60 mph(100 km/h)加速は僅か4.9秒、最高速度はリミッターで制限され155 mph(250 km/h)と推定される。

これほどまでにドライビングに力を注いでいる一方で、エアロXは驚くほどの実用性も備える。これは、我々がすべてのサーブ車のデザインに期待する資質でもある。ドラマティックともいえる造形を誇るテール部分には、伝統的なハッチ式の開口部と、手前に引き出して使う下部の開口部を備えた使いやすい2つのラゲッジスペースが隠されている。

GMデザイン・ヨーロッパのエグゼクティブ・ディレクターであるブライアン・ネスビットは、「この研究によって、サーブ・ブランドの歴史的資産の力がどのような形で、力強く革新的なデザインに対してインスピレーションを与えられるかがはっきりした。GMは新しいサーブ車をラインナップして前進するが、それと同時に、スカンジナビア・デザインの価値という意味におけるサーブ・ブランドの資産を大切に育て続ける」と語る。

サーブのマネージング・ディレクター、ヤノオケ・ヤンソンは、「このコンセプトカーは、サーブ・ブランドの進歩的なデザイン表現をより進化させることにより、我々の前に興奮するような可能性が開かれることを示している。スウェーデンにおけるサーブのデザイン、技術、および販売部門には、サーブ・ブランド独自のDNAを育て、表現するために理想的な人材が充てられている。その仕事は、将来のサーブ車が、進歩的なデザイン、スポーティーなパフォーマンス、あるいは感性に訴える力、といったコアとなる資質を、サーブならではの方法で提案していくことを保証する」と語る。

サーブ・エアロXは、それぞれがサーブ・ブランドの資質の別々の部分を強調してきたコンセプトカー・シリーズの最新型にあたる。これらのコンセプトカーには、1台4 役をこなす9-X(2001年IAAフランクフルトで発表)、9-3Xクロスオーバー・クーペ( 2002年デトロイトで発表)、および9-3スポーツハッチ(2003年IAAフランクフルトで発表)などがある。

■航空機から自動車へ - サーブ・エアロXのバックグラウンド -

サーブの航空機メーカーとしてのルーツは、今から約70年前の1937年に、スウェーデン航空機株式会社(Svenska Aeroplan AB)がヨーテボリの北70 kmにあるトロルハッタンに設立されたときにさかのぼる。そしてそこでは、現在においても、もともとは航空機工場だった場所でサーブ車が作られている。

サーブは当初、スウェーデン空軍に軍用機を供給していたが、1944年に民間機分野へ、そして1947年には自動車へと進出し、その年に最初の量産モデルとなるサーブ92を発表した。なお、サーブ91は、パイロット訓練用の小型機だった。サーブ92のティアドロップ形状の流線型ボディは、まぎれもなく航空機エンジニアの手によるもので、デザインの過程で風洞試験を行うなど、当時の小型量産車としては画期的なものだった。雪道でもスリップしないハンドリングと、卓越したロードホールディング、およびスペースの有効活用を実現した前輪駆動方式も、当時としてはまったく一般的でなかった。前輪駆動が普及し始めるのは、それから10年以上も経ってからのことである。

また、この新しく誕生したサーブの自動車部門は、ソネット1という、これも革新的な設計の競技用小型スポーツカーを、今からちょうど50年前に発表している。ソネット1のモノコック・シャーシは、一般的な鋼製のビームやチューブの組み合わせではなく、航空機スペックのアルミパネルでできていた。モノコック構造は航空機では広く使われていたが、サーブは、その技術がグランプリ・レーシングカーに導入される 6年も前にソネット1に採用したのだった。

すでに400万台以上の自動車と、4,000機以上の航空機を生産してきたサーブは、現在、1つの名前のもとで2つの会社となっている。自動車を生産するサーブ・オートモービルABは現在、世界最大の自動車メーカーであるゼネラルモーターズの完全な傘下にある。また、サーブ・グループは、航空宇宙および防衛システム分野に特化した先端技術製品の分野において、世界をリードしている。

サーブは長年にわたり、全周を明るく取り囲むウィンドウや、航空機のコックピットのような人間工学に基づいたレイアウト、そして緑色の計器照明や、必要な情報だけを表示できるディスプレイなど、航空機に着想を得たデザインを採り入れ続けてきた。また、いち早く安全に注目したことに見られるような、初期の航空機技術者たちの革新的な精神も、常識にとらわれないサーブの自動車デザインのアプローチに反映されている。


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